2月1日午後入試の学校は、ここ数年で増えています。
2018年は品川女子算数1科、三輪田、2019年も晃華、普連土算数1科、山脇算国1科が新設されます。
1日午後入試を実施する学校側の最大の意図は、受験者を増やして少しでも優秀な生徒を確保したいということでしょう。かつては、2日入試がその役割だったと思います。典型なのが豊島岡で、御三家を始めとした1日の難関上位校受験生の併願校の地位を確保して、実績を作っていく方法です。もちろん、学校自体の中身が伴わないと続きません。豊島岡は、その点も充実させて、今の地位を築き上げ、第一志望者も急増したと言えます。
近年、PCの普及により、合否判定の事務処理を格段に早めることができるようになり、午後入試→当日夜HP発表が可能となったことから、2日よりも更に併願しやすいとして、午後入試が導入されたのだと思います。
なお、男子校や共学校の多くは、午後入試で特進クラス生として募集します。これにより見た目難易度が上がります。つまり、100人受験して90人合格するのと、50人は特進クラス合格、40人は一般クラス合格とするのとでは、倍率が1.1倍→2.0倍(特進クラスのみ)となり、特進クラス合格者は偏差値も上がるのです。他方、女子校の場合、特進クラスを設けても進学実績への効果が薄いようで、そもそも設置自体が少数です。大妻中野も昨年募集から廃止して、全てアドバンスコースとなっています。
また、午後入試新設により、他の入試日の合格数は減るため、他の入試日の難易度も上がったりもします。
受験生が1日午後入試の利用するのは、主に次の3パターンがあるように思います。
①第一志望校が実施している場合
②2日目以降の合格のための抑えの場合
③具体的進学先を早い段階で確保したい場合
①は、受験しなければ合格はありませんから、第一志望校であれば受験するのが常道でしょう。
②は、2日以降にも複数回受験日があったり、または、志望順位が高かったり、チャレンジ校の入試日があったりする時、1日午前が×でも、午後入試で「受験して合格した」との経験や「行く学校がある」とのことで、精神的に安心を得るための受験です。
つまり、1日午前が×でも2日以降の入試日で合格を得るための布石のためということです。
本番での不合格は周りが思う以上に親子とも精神的ダメージがあります。第一志望であれば尚更です。
姉ねこさんが1日午前×だった時、本当に「地獄に落とされた」との表現がオーバーでないくらいのダメージがありました。
他方、本番での合格も周りが思う以上に親子ともに精神的な支えとなります。
1日夜、午後受験した学校に合格を頂いた時、心からありがたいと思いました。
午後受験校は、持ち偏差値的には不安はなかったのですが、それでもこれだけ精神的安心を得たのは、その後の入試日程を振り返ると重要だったと考えています。
③は、早めに志望順位が高い実際に進学先を確保して、2日以降にチャレンジ校に挑戦するという場合が多いと思います。
1日午後に進学先を確保しておくと、2日以降の入試で思い切ったチャレンジをすることができるようになります。
親ねこ世代では午後入試なんて考えられませんでした。
今でも、一日に二回も入試を行うなど中学受験くらいです。現在、2月1日午後だけでなく、2日午後や3日午後にも広がりを見せており、場合によっては、2月1日から3日まで3日間で最大計6回も受験することが可能です。それだけ、様々な併願バリエーションができ、学校選びに幅ができていると言えます。
しかし、他方で、午後入試はわが子に肉体的精神的に過酷さを強いることになります。
一日に本番の入試を2回もさせるなど、肉体的にもつらいですが、精神的にも大変です。お子さんによっては、「午後も入試だ」と思うと、1日午前の本命にも影響が出る場合もあるかもしれません。そのあたりのコントロールも必要になってきます。
また、1日午後受験校を決定するにも、新設が多いため毎年の結果偏差値の変動が激しいのと、1科目入試だと他科目でのリスク分散ができない点で、迷ってしまうと思います。この点は、今後、各模試でのデータ集めと、塾ともよく話し合って決定することになるかと思います。
いずれにしても、良い学校もたくさんあるので、選択肢の一つとして、1日午後入試を活用する方向で考えて、積極的に学校へ行ってみて受験校を決定することになろうかと思います。
ちなみに、姉ねこさんの場合、1日午後受験校も複数回訪問しました。説明会だけでなく文化祭などでも訪問しています。先生方とも話をさせていただき、良い学校だとの感触を得ていました。そういう意味では、持ち偏差値的には②でしたが、実際は③に近かったのかもしれません。
ひとつのケースを通じての考察ですが、ご参考になればと思います。
posted by トロロネコ at 00:00|
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